『手紙』という曲
今日、うちの理事長の認知症講演会で、
講演後、公民館の方から、ある詞が紹介されました。
樋口了一さんの『手紙』。
ご存知の方も多いと思います。
これは老いた親から、子に送られたメッセージ。
認知症の人も、忘れてしまう記憶障害がある中で、失う怖さを自覚して闘っている。
うちの利用者は全員認知症。
その人達の言葉は切ない。
『分からないことばかり。でも分からなくなっている事は気づいてしまう。 ごめんなさい。』と。
樋口さんの『手紙』は、そんな老いていく自分を子どもに伝えている。
でも決して、『分かってくれ』という強い想いではなく、『ごめんね。お願いね。』という優しいメッセージ。
私の親はまだまだ現役だけど、最近忘れっぽい祖母を想うと泣けてきた。
そう、祖母も老いていく喪失感を体験しながら、頼りたいんだよな。
祖母の失敗を訂正してしまったこと、後悔する。
祖母は、私を可愛がっていろんな所に連れて行ってくれた。
今こそ、私が祖母孝行したいと改めて想えた曲でした。